船に乗ったことがある奴なら誰でも、これが何なのか知っているはずだ。幸運のお守り、骨細工。魔術って呼んでもいい。名前は何でもいいんだ。その不思議な骨のかけらが願いを叶えてくれるなら、自分の未来を託す価値がある。たまに死んだハウラーやグリズラー、それにその辺の下っ端の死体なんかにもついてるな。最後の希望ってやつだ
アイレスの死体からは絶対にこれは見つからない。なぜだかわかるか? アイレスがその願いを叶えるからだ
大修道院の連中が目を背けている事実だ。ただの気休めなんかじゃない。路地裏の悲惨な状況を見ろ! 鯨の骨を彫ればケンカで痛みを感じなくなると思うか? 衛兵の厳しい監視の目を潜り抜けられると思うか? アウトサイダーに願いが届くと思うか?
自分の目で見るまでは信じられないだろうな。目の前に横たわるハウラーの死体が感謝の印にお守りを持っているのを見るまではな
皮膚に墨を入れて、ほんの2、3日眠れない夜を過ごすだけだ。それだけでこの街はすべてお前のものになる