ある朝、まだ夜明け前に、マルコロの妻は誰かが扉を叩く音に気づいた。出てみると、扉の前にはマルコロの友人がいた
「うちの人は?」彼女は友人にたずねた。「一緒に、オーボンのラム酒を1箱運んできてくれるはずでしょ」
「気の毒だが」マルコロの友人が言った。「蒸留所で最悪の事故が起きた。マルコロがラム酒の樽に頭から真っ逆さまに落ちて、溺れ死んでしまったんだ」
妻はそれを聞いて泣き出した。「ああ、なんてこと! 彼がもういないなんて。せめて、苦しまずに一瞬で逝けたと言ってちょうだい」
「嘘はよくないから正直に言おう」マルコロの友人が答えた。「死ぬまでに3回、樽から出て小便をしに行ったよ!」