[サーコノスの地理的・文化的特徴について書かれた書物より抜粋]
南部の宝石と称されるサーコノス島はその温暖な気候、香辛料をふんだんに使った郷土料理、そしてどこまでも続く砂浜でよく知られている。クレロの街にはアイルズ中から観光客が押し寄せる一方で、世界の最南端であるカルナカの街は王国のエリート層に人気がある。サーコノスのビーチで日光浴をしたり、ひなびた村で過ごしながら1ヶ月も過ごせば、たいていの病気は治ってしまうとまで言われている。旅行者は南部の料理のレシピや文化を故郷に持ち帰る。サーコノスの住民が幼い頃から習うダンスはその官能的な振り付けがグリストルで人気を博し、首都ダンウォールでは流行に敏感な貴族たちがこぞって踊っている
サーコノスで唯一、根強く残り続ける厄介ごとといえば、本島から東の海域に長く伸びる小さな島々における混乱だ。この地域の群島には何世代も前から海賊が住みつき、アイルズの間の海を航行する貿易船を襲っていた。最近では捕鯨船も狙われるようになり、海賊に大量の鯨油を奪われる事例が多発している