バージョン 1
あの像たちがどんなに嫌いか、言葉ではとても表現しきれない。だが、これは完全にあいつらの自業自得だ。あんな無礼な近づき方をする方が悪い! あいつらの考えは手に取るようにわかった。あの目が全てを物語っていた。あいつらはただの石になり、軽蔑の眼差しで見下ろすのは私の方だ!
奴らは私がジェサミンと比べて君主の資質に欠けていると思っているようだ。エミリーが無能なのは誰の目にも明らかだ。だが異母姉妹のジェサミンと比べて私に資質がないというのだ。私よりもジェサミンの振る舞いが洗練されて高貴だとでもいうのだろうか? 2人で一緒に話し方を練習したというのに! もちろん公にではない。クローゼットに隠れて学んだのだ。一緒に彼女の服にくるまって。あのドレスも全て、本来ならば私のもののはずだった! 彼女が死んでしまって残念だ。生きていたら、シルクのドレスを着ている今の私を見せてやりたかった!
シルクのドレス! これが私にふさわしい扱いだろうか? 友人や味方は1人また1人と消されていった。私に仕えるものは像だけ。言葉も話さず、冷たい像だけだ。あいつらには嫌悪感しかない。思い描いていた未来はここにはない
だが希望は失っていない。今でも、誰も見たことのない絵を描き続けている。誰もが畏敬に満ちた目で私を見上げる、完璧な世界を創造するのだ! 皆が何の制約もなく、無条件に私を愛する世界だ! それこそが然るべき世界なのだから