樹木の月10日
今日も馬鹿面をさげた金持ちどもを嘲笑い財宝を奪う。彼らのしけた家財になど別に私は興味はないと知れたら奴らはどう思うのだろう。私が求めるのはもっと大きな獲物、計り知れない価値を持つ宝。そう、不死だ。カルトの秘宝の存在を知った時から、絶対に手に入れてやろうと思っていた。私がかつて価値を見出していた、富や力、権勢。その何もかもが不死の前では取るに足らない。いかなる物を所有しても、永遠の生に勝るものなどない。それに不死になれば、疑うことを知らない馬鹿どもと黒い石を拝みながらいつまでも悠々自適に暮らせるということ。やらない手はない。元手の割に大きすぎる見返りだ。瞬くことのない時代の目を見下ろすこと。数世紀の間にアイルズの富が塵に変わるのを嘲笑うこと。それこそが唯一持つ価値のある宝というものだ
樹木の月10日
不死身の力を手に入れる前に、シエンフエゴスが起こした問題を片づける必要がある。この裏切り者はアウトサイダーが始末するだろう! 私が預かっていた資料をシエンフエゴスが盗んだ事実を、連中が知る事はない。虚無へ通じる秘密の入り口の情報が敵の手に渡ってしまったら、全てが台無しだ。私の計画も失敗に終わる。そんな事態だけは避けねば! 神託修道会が王立博物館を封鎖したが、別に大した問題ではない。どんなに厳重な警備にも必ず抜け道があるという事を、私はよく知っている。すぐに見つけ出してやる…