夢の中のデイドレ

Death of the Outsider

昨晩は、デイドレからもらったチャームを持ったまま眠りについた。彼女が金持ちの男からコインや時計を盗もうとして、代わりに手に入れたのがこの不吉な音色を奏でるチャームだ。デイドレはチャームを髪で縛り、私に幸運のお守りとして授けてくれた。だが、ネズミの囁きが聞こえるようになったのは私にとって幸運とは言えなかった。彼女の死後、デイドレの優しい囁き声が聞こえるようになった

彼女の夢を見た。ベーカーボーイハットから覗く赤毛の髪と鋭い瞳に、ダンウォール随一の妙技。一緒に横たわり、肌に感じる彼女の指先の感触だけが私にとっての喜びだった。目を閉じて夢に浸れば、他はどうでもよかった。だが夢の中の彼女の眼差しは、私の事を忘れてしまったかのようだった。まるでずっと1人きりで過ごしてきたかのよう。手を伸ばそうとしても腕はなく、流れる血と痛みで彼女を見る事もできない。遠く離れた場所で、半分失われた体の古傷が痛み出す

目が覚めると、また1人きりだ。何週間ものあいだ、この船で1人で過ごしていたというのに、一体何を期待していたというのだろうか。ここにいるのは、私とネズミ達だけ。ネズミ達はエンジン室のワイヤを噛みちぎり、笑いながら私に囁くのだ

ミッション