盗まれた古い日記

Dishonored 2

[ある有名な異端者が処刑される前に没収された日記から抜粋]

ほとんどの人にとって、アウトサイダーとは家族や共同体の外に対して恐怖心を抱かせるための子供だましにすぎない。
私が子供の頃、母親に連れられて逃亡生活を送っていた。村から海辺の町へ、また次の土地へという具合だ。森の中で何週間も野宿することもあった。いつも忌まわしい監督官に追われながら。
夜になると、母は自分が見た夢の話をしてくれた。何も無い場所で、アウトサイダーが彼女の耳にささやくのだという。何度も繰り返し行くうちに不思議な力が身についてゆき、最後の方には蛾の目を通して蛾が見ているものを見たり、家の外から扉や窓の掛け金を外せるようになっていた。
その何も無い場所を見つけたい。そこでは虚無を開く鍵がこの手に与えられる。そして時間が経つにつれ、彼は母に語り掛けたように私にも語り掛けるようになるだろう。
私の研究を異端だと思うならそう呼べばいい。冷たい石の牢獄に入れるのも、鞭打ちにするのも、背教者として審問するのもいいだろう。この体を焼き尽くし灰にするといい。
それでも私は、母が話してくれた場所を探すのをやめない。それが私の生きる意味なのだ

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