15日
ダンウォールで生まれ、この地で死ぬのだと思っていた。でも新しい土地を見つけないと。王国を支配するのが誰であれ、俺には関係ない。ずっと昔のユーホンから、その孫のエミリー、それから今度のデリラ、誰でも同じだ。誰がやろうと、ジェサミンほどうまくはやれない。彼女は本当に特別だった。
とにかく、ここに残ってもいいが、ダンウォールはめちゃくちゃで、老いぼれ船乗りにも仕事はなさそうだ。路上のごろつきに、エールを買うはした金欲しさに殺されるかもしれない。ただ一つの心残りは、あの秘密の部屋に二度と入れないことだ。若い頃から丹精込めて作り上げたあの部屋に。あれは俺の神殿だ。あちこちで集めた幸運の宝に、鯨骨の彫刻。一大コレクションだった。だが、あの部屋のもの全部を持っていくわけにはいかない。だいたい、まだ死ぬような歳じゃない。流れ着いた土地で、また新しく神殿を作ればいい。ティビアが良さそうだ