虚無からの囁き - バルノリ・ムラニ著 [4]

Death of the Outsider

異世界の物質的存在に関する論文[抜粋]

虚無への到達が困難である事実が現実的な面にも、モラル的な面にもないのなら、倫理的な面からこの問題を考えてみよう

虚無は死の淵にいる者にのみ働きかけるという。そうであれば、我々の世界と伝説上の深淵世界の境界線を越えるには生命を生贄に捧げる必要があることを意味する

もちろん、人間を犠牲にして邪悪な儀式を行う提案をしている訳ではない! だがよく考えてみてほしい。我々の社会には、盗みや殺しで善良な王国民を困らせ、それを生きる糧としている者がいるのだ

そのような愚かな者達に我々の社会の中で生きていく権利はない。大衆の大修道院の力と自然哲学を用いれば、そういった社会の害虫共を捕えて致死の痛みを与える装置を作り出せるかもしれない。実現すれば、虚無に手が届き研究を行うことができる。おぞましい実験であるのは間違いないが、王国にはびこる犯罪者の命を価値あるものに変えるには必要なことだ。彼らの無意味な人生も最期くらいは有意義なものになるだろう!

これはあくまで私個人のささやかな提案である

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